兵庫県三田市の中心から北へ約20km、標高500mの母子(もうし)地区は母子茶の産地として古くから知られています。傾斜地が多く、昼と夜の気温差があってお茶の栽培には最適で、茶畑の風景とともにお茶文化の伝統をそこここに伝えています。

  ははこ草です    


新田稲荷神社 赤い鳥居、小さい社、巨岩が覆い被さり古代からの磐座をおもわせる

標高450mに茶畑が広がります

母子小学校

母子大池
  北にすぐ美濃坂峠があって、これを越えると篠山市の城下町が眼下に広がります。峠の東側にそびえる山が「三国ヶ岳」(648.2m・二等三角点)です。
三国ヶ岳の山頂からの眺望はすばらしく、視界の良い日は瀬戸内海、淡路島を望むことができます。また、北側は篠山が一望でき、 寒い日の朝方には篠山盆地が雲海に沈み、多紀アルプスが雲海の向こうにそびえる光景は、時の経つのをしばし忘れさせる幻想の世界が出現する。
母子の名の由来 母子(もうし)。この珍しい地名は、、約千三百年前、舒明天皇の寵臣がこの地を訪れた時、野原一面に「ははこ草」(春の七草の”ごぎょう”)が咲いていました。 ここから母子と名づけられたそうで、約六百年前には、近くに永澤寺が開かれ、そこの僧が中国から伝えたお茶が”母子茶”の始まり、 といわれています。母子茶は長い伝統に培われたお茶という訳です